新潟県柏崎市のドナルド・キーン・センター柏崎に、キーンさんと日本人ジャーナリストの交流を紹介する展示ルームがつくられました。

新たに開設されたのは日本文学研究の第一人者ドナルド・キーンさんとジャーナリストだった高橋義樹さんとの交流を紹介する展示ルームです。

高橋さんは太平洋戦争中、海軍の報道班員としてグアムなどで戦況を取材していてアメリカ兵に捕まり、ハワイの捕虜収容所でキーンさんから尋問を受けました。展示室には、高橋さんが収容所でアメリカ側から書かされた新聞記事やキーンさんが高橋さんの小説を読んで書いた手紙など、およそ180点が展示されています。

【ドナルド・キーン・センター柏崎 石黒登志子さん】
「太平洋戦争をアメリカ側、日本側からと立体的にご覧いただけるようになっています。戦争の当時、どんなことが起きていたのか、当時の人たちがどんな思いで過ごしていたのかをご覧いただきたいと」

6月30日まではグアムで28年間潜伏し、1972年に日本に帰国した元日本兵・横井庄一さんに関する高橋さんの書籍などが展示されています。