自宅の状況は… 集落の人びとは…

自宅は半壊と判定されました。自分たちで添え木をあて応急修理。町が管理する水道の復旧工事は進まず、今もあの湧き水が頼みの綱です。

夫 大間正行さん:「不便と言えば不便ですよね。本来ならここから水が出てくれば一番便利ですし、家内もそれほど苦労することはないんですけど。残念ながらどれだけひねっても出ないものは出ないです」

(富山市八尾町出身)大間久美子さん:
「当たり前が当たり前じゃないってことですよね」

嘉藤アナ「水道の復旧のめどって?」

大間さん:「ないです。水はいつになるか分からないから気長に待つつもりで。でないと余計心が折れそうになるもんで」

大間正行さん:「警戒心強いから逃げるかもよ」

相次いで集落から人がいなくなりましたが、輪島市内で郵便配達をする夫とホームセンターで働く息子の3人で今も暮らしています。

嘉藤アナ:「いまみなさん以外に住んでいる人は?

大間正行さん:「いませんよ。住んでいる人」

嘉藤アナ:「寂しくないですか?」

大間正行さん:「いえいえ。家内がいますから、そんな寂しいなんて思ったことないです」

長男 浩平さん:「優しいですね」

当たり前の日常のありがたさを痛感させられたこの3か月。何よりも大切だったと感じたのは『家族の絆』です。

(富山市八尾町出身)大間久美子さん:
「家族がいるから支え合っていけるのかなと。周りには人はいないけど家族がいるってありがたいなと思いますよね。だから自分も元気でいられる。明るくしとれるんかなって…」