「人食いバクテリア」とも呼ばれ急激に重篤な状態になる感染症、「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の感染報告数が今年、山梨県内で7例と去年をすでに上回ったことが分かりました。

「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は急激に命にかかわるような重篤な状態に進行する感染症で「人食いバクテリア」などと呼ばれています。

初期は発熱や手足の激しい痛み、血圧低下などの症状がありますが、数十時間のうちに手足の壊死や多臓器不全などに陥ります。

全国的に報告数が増加していて県内でも今年1月から4月7日までに既に7例が報告されていることが分かりました。

県感染症対策センターによりますと県内の感染報告数は2018年から去年までは年間で5例以下で推移していましたが、今年は7例とすでに上回っていて、感染者の年代は子どもからお年寄りまで幅広いということです。

センターは「外出を控える必要はない」としつつも、一般的な感染対策になる手洗いを心がけるよう呼びかけています。