化石で町おこし、高橋さんの夢ふくらむ

多くの化石が見つかっている南三陸町には、震災前、魚竜館という化石の博物館がありましたが、津波の被害によってなくなりました。

いまは、ハマーレ歌津の施設などで化石が展示されていますが、高橋さんは今後、町内に化石の展示施設をつくり多くの人が訪れる場所ができればと話します。

高橋直哉さん:
「化石を町の宝としてどんどん発信して、『この町で何か学べるぞ』という風な思いで、観光にどんどん訪れてほしい」

新種の化石を発見した経験を糧に高橋さんは、これからも化石を通して南三陸町の魅力を伝え続けていきます。

漁師 高橋直哉さん:
「新種の化石を見つけたいという子どもたちが多く、自分の名前を付けたいと言う子どもたちが多いが、まさか自分が身をもって子どもたちに伝えられるような経験をしたので、どんどん子どもたちに伝えていきたい」

漁師 高橋直哉さん

高橋さんが見つけた新種の化石は、甲殻類の仲間とされる「のうとう類」と呼ばれていますが、海で生活する節足動物だということがわかっています。パリシカリス・ナオヤ「イ」の「イ」はラテン語で男性を示す。およそ7千万年前の白亜紀後恐竜が絶滅したころと同じ時期に絶滅したとみられていますが、生態などまだわかっていないことが多いのも事実です。南三陸町でのうとう類の化石が更に発見されれば生態の解明につながるかもしれません。