新潟県上越市の『えちごトキめき鉄道』が3月1日から始めた駅名ネーミングライツ事業で、地元企業が第1号の命名権を取得したと発表しました。

どうしてネーミングライツに応募したのか?
そこには地元企業ならではの理由がありました。

鉄道施設の有効活用の一環として始まった、えちごトキめき鉄道の『駅名のネーミングライツ事業』。
えちごトキめき鉄道によりますと、既存の駅名は変えずに愛称(副駅名)をつけることで、命名権者の知名度向上などに役立ててほしいとしています。

今回決まった駅名ネーミングライツの第1号は妙高はねうまラインの南高田駅で、駅近くに本社や工場を構える有沢製作所が取得しました。3月16日のダイヤ改正から副駅名が付いて、『南高田(有沢製作所前)』という駅名となっています。

有沢製作所は創業1909年(明治42年)。“バテンレース”という編み物の製造からスタートし、現在はエレクトロニクス関連の材料などを製造しています。南高田駅からおよそ1kmのところに本社があるほか、近くには工場もあります。そんな有沢製作所が最寄り駅の南高田駅のネーミングライツを取得した背景には『少子化』がありました。