「手に入る食べ物は地面に生えてる草」

イスラエル、アメリカそれぞれの事情で武器は供給され続け、ガザ地区への攻撃は止まることを知らない。そのガザ地区では人口の半分、約110万人が壊滅的な飢餓状態にあるという。住民の半数近くが14歳以下の子どもであり、その多くが栄養失調と戦っている。
現地を取材するジャーナリストと連絡が取れた。彼から送られてきた写真とメッセージは想像を絶するものだった。

フォトジャーナリスト ムーサ・セーラム氏(ガザ北部在住)
「ガザ北部には約8万人住んでいるが援助は少ししか届かず、子どもや貧しい人々の飢えを癒すには十分ではない。食べ物が無いんだ。手に入る食べ物は地面に生えてる草だ…」

支援物資が空から落下傘で投下される。わずかな物資に人々が群がる。そこをイスラエル軍の攻撃が襲う。先月(3月)だけでもガザの食糧支援を受け取ろうと押し寄せた住民にイスラエル軍が発砲し21人が死亡したり、難民キャンプの物資の配布所が空爆され8人が亡くなったりしている。

セーラム氏のメッセージにはこうあった…

「ガザ北部では食料は血まみれになってる」

(BS-TBS『報道1930』4月5日放送より)