元日に、橋本さんは最愛の祖母・みち子さんを地震で亡くしました。

橋本侑大さん「ショックがでかすぎて、亡くなった感じがしないというかいまだに信じられない」

「ハッピーバースデートゥユー」「おめでとうございます」「ありがとうございます、また歳いきました」

1月1日は、みち子さんの誕生日。毎年、家族でお祝いを欠かしませんでした。

「今年は何をしたいですか?」「何をしたいかというのは…健康でいられれば一番いい。イェイ」


みち子さんは、誕生会のあと初詣に出かけ、お下がりをもって訪ねた親戚の家で被災。住宅の下敷きになり命を落としました。

橋本侑大さん「本当になんでもやる人で、スーパーおばあちゃんというかすごく働き者」

今思えば、ことしはいつもと違う正月だったと橋本さんは振り返ります。

橋本侑大さん「お年玉の金額がでかかったり、母がいつもお雑煮作ってるらしいんですけど、今年はおばあちゃんが朝から作っていたみたいで、LINEでお餅何個食べる?とかお雑煮食べる?とかすごく積極的に言ってきたので、いつもと違うなぁと思って過ごしてました。それがばあちゃんの最後の料理になりました」
浅田久美監督「2月入って10日くらい経ってからかな。『侑大よ、いつまでも落ち込んでてもばぁちゃん喜ばんぞ!』と声かけして、練習そろそろ始めないか?って言ったら、『僕もそろそろそんなことは思ってました』くらいの感じで来たのでよしっと思って」

いつも応援してくれていたおばあちゃんのためにも…橋本さんは再び前を向き始めました。

橋本侑大さん「被災してから、いろいろ支援してくれている方に応援されたので、ばあちゃんにも喜んでもらえるように頑張りたいなと思います」

浅田久美監督「ウエイトにも偏差値というものがあるとすれば、そのウエイト偏差値はものすごく高い」

そしてもう1人、車中泊をしながらトレーニングを続けた山下由起さんが3月、高校日本一へ挑みました。

飯田高校ウエイトリフティング部・山下由起さん(3年)「記録が伸びていく楽しさと、あがった時の達成感がある」

飯田高校ウエイトリフティング部3年の山下由起さん。

6歳からバーベルに触れ去年の全国選抜大会と、インターハイ、国体の高校三冠に輝いた期待のエースです。

浅田久美監督「ウエイトにも偏差値というものがあるとすれば、そのウエイト偏差値はものすごく高い。おそらく高校トップと言っても過言じゃないくらい、ウエイトに関してのいろいろな知識は持っている」

元日の地震で被災した山下さんの自宅。家族は数日間、車中泊を強いられました。

その後も日中に家の片付けをしながら、夜は親の会社で寝泊まりする生活がおよそ1か月続きました。

山下由起さん「この状況になってしまったからにはもう仕方ない。能登の中高生では部活をやりたくてもできない子とかまだいると思うので、どんな環境であろうとこうやって準備してくれる方々がいて練習できるのは、自分は恵まれていると思う」