処分の線引きは永田町の都合?
藤森祥平キャスター:
今回の処分について、自民党内では処分を巡り不満など、大騒ぎのようですが、この処分の決め方も重さもいまいちよくわからないんですね。

宮本晴代 記者:
重さもわかりませんし、そもそも真相解明がされていないので、「妥当かどうか」判断がまずつかないですよね。
藤森キャスター:
その中で、今回の大きな差となるのが「党員の資格停止」と「党の役職停止」でしょうか。
宮本 記者:
その通りです。その間に非常に大きな溝があります。具体的には、「党員資格の停止」となると、“選挙で党から公認されない”ということになります。そうすると、選挙で戦うときに全て自分でやらないといけない、党からのヘルプは来ない、お金も人も助けてもらえない、ということで、選挙の弱い議員にとっては政治生命が絶たれる可能性がある。なので非常にもめたわけです。

藤森キャスター:
処分の基準になっているのが▼派閥の幹部の一員である、▼多額(2000万円以上)の不記載があったことなど、です。
この基準で見ていくと、萩生田前政調会長はいわゆる“安倍派5人衆”の1人ですが、不記載額は安倍派の幹部の中で最も多い2728万円。ただ処分に関しては「党の役職停止」にとどまった。
宮本記者:
実は、萩生田氏を巡って処分をどうするか非常にもめました。萩生田氏は既に政調会長をすでに辞めています。それなのに「党の役職停止」は意味がないんです。いわば、学校に来ていない生徒に「あなた停学処分です」と言っても、そもそも来ていないから意味ないですよね。それと同じです。けれど、岸田総理は次の総裁選に再び出るときに、萩生田氏に応援に就いてほしい、と考えているんです。萩生田氏を味方に引き込めば、萩生田氏を慕う若手や中堅たちがついてきてくれるのではないか、という下心が透けて見えます。
小川彩佳キャスター:
どこを向いているんだろうという、“処分”が議員の都合で決められている、という。どこまで身内に甘いんだろう、というふうに思ってしまいます。

ドイツ公共放送東京支局 プロデューサー マライ・メントラインさん:
今回は「目立った人にとりあえず処分を与えました」というふうに私には見えます。ただ、自民党の道義的責任はどうなるのか、トップである岸田首相はどうなるのか、そこら辺は結局、ここだけに集中することですごく目をそらしてるようにしか見えないです。

株式会社 QuizKnock CEO 伊沢拓司さん:
本当に一人ひとりの処分も違う、そもそも理由がわからない、となると我々は語りようがなくなってしまいますよね。しゃべられることが少ないな、と思っています。そうなると、それが政治の無関心や、議論が起きないことに繋がっていき、ゆくゆくはもしかしたら彼らが得してしまうかもしれないが、こんな状況だと、本当に日本の行く末が怖いな、と思います。“語れない”というところが、すごく問題だなと思います。














