突然大声が出て…「マジでごめん!って思う本当に。許してって」

(怜音さん)
「現場入りします。お願いします!」

授業は、地域支援センターの一角で。依頼したのは、施設を管理する多木さんです。

(ピアサポート北のと 多木和也さん)
「炊き出しの様子を(目の前で)見て、すごく心に響くものがあった。ぜひ怜音さんの話を地域の皆さんに聞いていただけたら」

(怜音さん)
Q気合い入ってます?
「能登の人はウーバーを見たことない人もいるので。バッグを持ってきた」

準備万端です。

(怜音さん)
「シャ!おはようございます。ウーバーウーツでございます!」

参加したのは、親子連れや高齢者など15人。

(参加者)
「1年生のランドセルみたい」

予想通り皆さんの興味は大きなバッグに。怜音さんは自身の心の傷を語り出しました。

(怜音さん)
「町を歩いていたらびっくりさせちゃう。怖い思いをさせてしまった。夜道で叫ばれたこともあった。ごめんねマジでごめん!って思う本当に。許してって思う。みそぎでもある。みんなに(炊き出しで)喜んでいただく。帳尻合わせで僕はメンタルを保っている」

自分に降りかかった困難、他人に理解されない悔しさ。

(怜音さん)
「(配達先で)大きい声が出ちゃった。『あいよ、あいよ、あいよ』って。『なんだお前気持ち悪いな』(と言われた)。病気の説明をしました。だけど『病気なら治せよ。出歩くんじゃねぇよ』と言われて。説明してもわかってもらえない。『気持ち悪いから喋るな』とか言われて、こんな見た目だけど俺泣いた。えへへ。いつも楽しいことばっかりじゃないよね」

なんとか折れずに、ここまで歩いてきたと聞いた参加者からは…

(穴水町民)
「嫌なこともあって、いろんな経験をして大きくなっていくと思っている。嫌なことを乗り越えるための方法は何かありますか?」

(怜音さん)
「無理くり笑顔をつくる。つらいときにイーッて30秒くらいやるとなんか笑えてくるんですよね。気持ちを上に引っ張り上げてくれる。強引な手法で誰かに習ったわけではないけど、自然にやるようになって、前向きに考えられるようになりました」

「笑顔が幸せを引き寄せるはず」と持論を展開。そして調理師免許をもつ怜音さんは、みなさんに故郷・鹿児島の郷土料理「鶏飯」を振る舞いました。

(参加者)
「元気づけられました。これからいろんなことを頑張ってみようと思いました」

(ボランティア関係者)
「つらい経験のある人が支援側に立つ必要性を改めて感じた」

(穴水町民)
「いろんな生き方があるんだなと思った。こういう縁でお会いできて、うれしかったです」