新年度を迎え、小中学校に入学したり、新たな学年に進級したりという方もいらっしゃると思いますが、その際に負担となるのが教材などの購入費です。

こうした中、宮崎市は、その負担を減らそうという取り組みに乗り出しています。

まもなく迎える新学期。
そこで家庭の負担となるのが、シューズや帽子、それに教材などの費用です。

街の保護者は・・・

(保護者)
「制服とかそうですけど、初期費用は確かにかかる。そこの援助とかがあると嬉しいですね、県とか市から」
「(学校の)指定はあるけど、どこで購入してもいいっていうものであれば、ネットとかを使って、少しでも(価格を)抑えてっていう方法で買ったりしています」

こうした中、宮崎市では、負担軽減に向けて3つの取り組みを進めています。

まずは「学校指定品の見直し」。

例えば、これまで指定のものを使うよう決められていた体育館シューズは、およそ7割の小学校で指定のもの以外の使用を認めるなどの取り組みを実施。

また、中学校では、制服に名前の刺繍を入れなければいけなかったのが、刺繍を入れなくてもよいという学校も増えつつあります。

続いては、「タブレットの活用による副教材費の削減」。

これまで購入していた副教材をタブレット端末で代用することで、小学校で年間およそ1500円、中学校でおよそ2200円の削減を目標にしています。

そして最後が「教材などの共用化」。

算数セットや鍵盤ハーモニカ、それに体育着などについて、貸し出しやリユースで対応する学校もあるということです。

(宮崎市教育委員会 小川 充 課長)
「非常に物価が上がっている状況ですので、その物価に見合うだけの削減を、少しでも学校と市と協力しながら、保護者の方とご相談しながら、削減していく状況になればいいなと思っている」

(スタジオ)
宮崎市が去年8月に小中学生の保護者を対象に行ったアンケートによりますと、およそ8割が「教育費に負担を感じている」と回答したということです。

紹介した取り組みですが、すべての学校で行われているわけではないので、さらなる広がりが求められそうです。