長野県内で今年から全国に先駆けて「父親の産後うつ」などを専門に取り扱う外来が始まりました。
妊産婦だけではなく、その夫やパートナーの心のケアがどう求められているのか、取材しました。


信大医学部附属病院で1月から始まった「周産期の父親の外来」。

毎週金曜日に予約制で診療を行っていて、この日も、1人の男性が診察を待っていました。

男性:
「失礼します」
村上医師:「こんにちは、どうも~」
「雪どうでした?大丈夫でした?」
男性:
「まあ、早めに出たので」

南信地方に住む30歳の男性は、妻と生後8か月の娘と3人で暮らしていて、取材した日は2回目の受診です。


村上医師:
「夫婦間の中での産後の疲れや不調になるタイミングがずれていたということを確認して、前回、薬を始めたが、その後どうですか、調子は?」
男性:
「落ち込んだりとか、午前中は特に身体がだるいとか、(薬を)飲み始めてからは落ち着いた気がする。仕事中でも気分が落ち着かないとかカラ元気ではないが無理に笑顔にやっていたが…」
「落ち着いてそういうことはない」
村上医師:
「そこは変化として良かったね。良かった、よかった」