高知県立牧野植物園ではいま、春のフラワーショーが開催されています。牧野博士の人生を春の植物で表現していて、2日も大勢の人で賑わっていました。
(平賀吏桜アナウンサー)
「こんこん山広場に入ってすぐに飛び込んで来るのはこちらの花畑です。色も高さも異なる花々が斜面に植えられているのため、色が混ざりあっているようにも見えまるで一枚の絵を見ているようです。癒やされますね。見入ってしまいます」

県立牧野植物園のこんこん山広場を舞台に開催されている「まきの花図鑑」。花畑では牧野博士の人生が描かれています。1人で植物と向き合う姿や青春時代を過ごした土佐の自然といった博士の幼少期を、ネモフィラなどの青をベースとした寒色系の花で表現。その後上京し、妻・壽衛(すえ)とともに歩み始めた研究人生のぬくもりや情熱を、ルピナスなど暖色系の花で表しています。

さらに、順風満帆ではなかった博士の人生の苦難を表現するため、ポピーの仲間である真っ黒の花、ブラックマジックを散りばめています。
(牧野植物園 栽培技術課 上杉翔さん)
「花々の色彩であったり、植物の移り変わりを通して博士の人生ドラマといったものを追体験していただきながら、園内を散策していただけるようなイベントとなっております」

博士が晩年を過ごした自宅の庭を表現したこちらのエリアは、なんと職員のみなさんの手作り!博士ゆかりの植物を楽しみながら当時に思いを馳せることができます。

今回、一番の見どころは横4m、縦2.7mの『牧野図鑑』です。実際に図鑑に掲載されている草花が大きな図鑑の中に植栽されています。2日も園には大勢の人が訪れ、咲き誇る春の花々を楽しんでいました。
(訪れた人)
「今晩から雨やから急いできました、美しい」
「久しぶりにみんなで牧野植物園でお花を楽しもうと思ってきました。こんなにお花がいっぱいなのは初めてで、すごくきょうは感激で、また来年の今くらい自分たちの仲間とまた来たいなと。今ときめきです」
牧野植物園では今の時期平日でも2000人を超える観光客が訪れているといい、中でも多いのがクルーズ客船の利用客だといいます。2日も海外からの観光客が日本の自然に触れていました。

(クルーズ船利用者)
「美しい!思っていたよりも美しい!」
「来てまだ10分しかたってないけど30枚くらい写真を撮った」
「(高知は)人々がとっても親切。田舎のような街ですが、私はアメリカの田舎の所に住んでいるのでこの雰囲気がいいです」
園内は今の時期、まさに花盛り。南園では優しいピンク色のサンヨツツジや真っ赤なキリシマツツジが美しい花を咲かせています。

また、いま満開を迎えているのがこちらのエドヒガン。

ほかにもさまざまな種類の桜が見頃を迎えています。ツツジは5月上旬まで、桜は4月いっぱい楽しめそうだということです。














