144人が死亡したロシアの首都モスクワ郊外の銃乱射テロ事件で、イランが事件前にロシアに対し、テロ攻撃の可能性があることを伝えていたとロイター通信が報じました。
ロイター通信は1日、複数の情報筋の話として、銃乱射テロ事件の数日前にイランがロシアに対し大規模なテロ攻撃の可能性があると伝えていたと報じました。
イランで今年1月、およそ90人が死亡した自爆テロ事件にからみ逮捕された容疑者から得た情報だということです。
イランの自爆テロ事件と今回の銃乱射テロ事件は、いずれも過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しています。
容疑者から得た情報には、グループの何人かのメンバーがすでにロシアに渡航していたことなどが含まれていましたが、テロ攻撃の時期や具体的な標的などの詳細は欠けていたということです。
報道を受け、ペスコフ大統領報道官は1日、「私は何も知らない」と述べるにとどめています。
銃乱射テロ事件をめぐっては、アメリカも事件前にロシアにテロ情報を提供したことを明らかにしていますが、モスクワに駐在するトレーシー大使は先月29日に声明を出し、「3月初めに『イスラム国』に関する情報を提供したが、一部のロシア当局者は情報の有用性を歪め、公に否定した」と批判しました。
プーチン政権は事件について、「イスラム過激派の犯行」だとしながらも、「ウクライナや欧米が背後にいる」との主張を続けています。
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