発がん性が疑われるなど、人体に有害である可能性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」について、16都府県の111地点の河川や地下水などで、国の暫定の目標値を超える濃度で検出されていたことがわかりました。

PFASは人工的に作られた1万種類以上の有機フッ素化合物の総称で、そのうちの「PFOA」と「PFOS」について、国は暫定の目標値として、河川や地下水などで2つの合計が1リットルあたり50ナノグラム以下と定めています。

環境省が公表した2022年度の調査では、38都道府県の1258地点の河川や地下水などを調べた結果、16都府県・111地点でPFOAとPFOSが国の暫定の目標値を超えていたことが分かりました。

最も高い濃度が検出されたのは大阪府摂津市の地下水で、1リットルあたり2万1000ナノグラムと、国の目標値の420倍でした。

環境省は、目標値を上回った地点では飲み水に使用しないように注意を呼びかけています。