新年度を迎え、食品大手のキユーピーでは入社式が行われました。新型コロナで学生生活中にリアルな交流が少なかった世代のために、企業が考えたのは「リアルな体験」でした。

きょう、新入社員の姿があったのは「畑」です。キユーピーでは、総合職の新入社員46人がレタスを収穫するなど「体験型」の入社式が行われました。

キユーピーの新入社員
「けっこう想像していたよりも重量感があって驚いています」
「実際にやることでサラダをより好きになる気がします」

さらに、きょうという日が「未来への1歩」となるように、ゴマの種まきも実施。新型コロナで学生生活中にリアルな交流が少なかった世代に、農業体験を通じていち早く絆を深めてもらう狙いです。

キユーピー 高宮満 社長
「色んなことに挑戦したい、人と語り合いたい、出かけたいというのが全部抑えられてきた。若い人には無限の可能性がありますから、どんどん爆発させてほしい」

社長自ら、新入社員にマヨネーズ作りの極意を教える場面も…

キユーピー 高宮満 社長
「よしよしよし、粘度が出てきた。油断しない、一番大事なことだ」

キユーピーの新入社員
「おいしくな~れ、おいしくな~れ」

自分で収穫したレタスと同期で作ったマヨネーズ。

キユーピーの新入社員
「マヨをつけるとめちゃくちゃ甘い!野菜の名前はわからないけど…」
「カラフル人参です」
「人参だから甘いんだ!」

事業の軸である野菜やマヨネーズについて理解を深める入社1日目となりました。

キユーピーの新入社員
「社会人のときもコロナが続いていたらどうしようだったりとか、不安なことばっかり考えてたんですけども、こうして4月1日に社会人なることができてホッとしている」

キユーピーは今年1月に平均でおよそ6%の賃上げを実施したほか、初任給を1万円引き上げて22万8000円に増額していて、引き続き、人材への投資を強化したいとしています。