事件の6日後「雪にぶつかった」同じ型の中古車を…
自動車販売店の男性は、横井被告と50年ほど前から付き合いがあり、事件の6日後に、横井被告から「車を修理したい」と電話があったといいます。
電話があったおよそ2時間後の午後5時ごろ、横井被告は事故を起こした車両に乗って店を訪れ、「雪にぶつかった」と話したといいます。
自動車販売店の男性は修理に20万円から30万円ほどかかることから、新たに車を購入しても変わらないと思い、横井被告に別の車に乗り換えることを勧めたといいます。そして横井被告は、いくつかある候補の中から、同じ型の中古車を選んだといいます。

車を乗り換えるには名義変更などの手続きに2週間ほどかかりますが、「その日のうちに乗って帰りたい」と横井被告は話したそうです。自動車販売店の男性は横井被告が「少し急いでいるな」と思ったものの深く考えなかったといいます。
横井被告の車に違和感を感じたのは事件の9日後の8月26日。「ぶつかり方が何かをひいているようだった」ということで、車の底部を確認するためリフトアップしたところ、血のようなものがついていたことから、男性が警察に通報しました。
自動車販売店の男性は、ひき逃げ事件については社内のファックスで把握はしていたものの、「まさかと思った」と話しました。
次回公判は4月16日に行われます。