第104回全国高校野球選手権静岡大会は7月28日、草薙球場(静岡市駿河区)で準決勝2試合が行われ、第4シードの静清と第5シードで春夏連続の甲子園出場を狙う日大三島がそれぞれ勝ち、29日の決勝へ駒を進めました。静清と日大三島のシード校同士の激突となる決勝は、7月29日午前10時草薙球場で行われます。

27日降雨で、3回表で中断し、継続試合となった第1試合の静清対聖隷クリストファーは、試合再開となった3回表、1死1,3塁から4番松井の適時打で静清が先制。さらに7回伊東の適時打などで2点を追加。聖隷クリストファーは静清の投手陣を打ち崩せず万事休す。
静清は甲子園初出場した2005年以来、17年ぶりの決勝進出。一方、今春のセンバツ不選出から悲願の甲子園初出場を目指した聖隷クリストファーは、準決勝で涙を飲みました。
【準決勝第1試合=草薙球場】
静清 001 000 200=3
聖隷クリストファー 000 000 000=0
<聖隷クリストファー高校 上村敏正監督>
「選手たちにはもっとノープレッシャーで戦わせてやりたかった。あの子たちは本当に何をしたんだろうかってて何もしていないのに、ずっと周りからは(センバツ不選出校として)見られて、生徒は本当に強いなって、私の方が弱かったような気がします」
<聖隷クリストファー高校 弓達寛之主将>
「優勝して『自分たちの野球は間違っていなかったんだ』と証明できれば一番良かった。上村先生が普段からやられている野球で優勝できなかったということが自分にとってチームにとって一番悔しいところだと思う」

第2試合は24年ぶりの甲子園出場を目指す掛川西と春夏連続甲子園を狙う日大三島が激突。投手戦が動いたのは7回、掛川西が先制すると、日大三島は8回裏に同点とします。
その後、互いに譲らず試合は無死1,2塁から始まる「タイブレーク方式」に突入。延長13回表、掛川西は1死2,3塁から代打古川の中前適時打で2点を勝ち越しますが、日大三島はその裏、3番池口の適時打で1点差とすると、相手の守備の乱れから同点。最後は5番野口の左犠飛でサヨナラ勝ちしました。
【準決勝第2試合=草薙球場】
掛川西 000 000 100 000 2 =3
日大三島 000 000 010 000 3×=4
(延長13回タイブレーク)
日大三島高校 野口央雅選手
「最後の一球に対する気持ちと粘りがこのチームにあると思う。優勝目指して頑張ります」