いじめ被害を受けた男性が“いじめ対策に特化した”会社を起業

三重県四日市市の小学校を訪れたのは谷山大三郎さん(41)。小学生から中学生の頃まで深刻ないじめ被害を受けていました。

谷山大三郎さん
「5年生のときに、からかわれ始めた。猫背な部分もあったりとか、なかなか口下手な部分もあって、そこでいじめを受けるようになった。体がちっちゃかったので、『体、細い』とか。だんだんエスカレートしてくるんですよね、叩かれたりとか。本当に痛かったのは、例えば、ほうきの反対側で背中をがんってやられるとか、結構そういう身体的なものもありました。ずっとつらい思いをしていて、我慢してた時間が続いた」

谷山さんは大学を卒業後、一度は教師を目指しましたが、民間企業やNPOの職員を経て独立。いじめ対策に特化した会社を起業しました。

いじめ予防の漫画教材「チェンジャーズ」の開発。

この日は市の教育委員会に呼ばれ、小学4年生たちに授業をします。

谷山大三郎さん
「今日のテーマは『いじり』。友達をいじる。それをテーマに授業をしていきたいと思います」

「いじり」と「いじめ」は何が違うのか、子どもたちは小さなグループで何度も話し合いましたが、結局、結論は出ませんでした。