3年ぶりの対面形式となる全国知事会が奈良市で開催され、新型コロナウイルス対策について、政府に対し新たな基本的対処方針を示すよう求めることを決定しました。

けさ、奈良市の近鉄・大和西大寺駅前の銃撃事件の現場に全国の知事らが訪れ、安倍元総理の死を悼みました。その後、奈良市内で開かれた全国知事会議。新型コロナの影響で、対面での開催は実に3年ぶりです。会議では、連日過去最多の感染者数を更新する新型コロナウイルスについて意見を交わしました。

東京都 小池百合子知事
「エッセンシャルワーカーをはじめとする皆さんに、接種を希望する方も含めて、本日の緊急建議に接種の追加をお願いしたい。経口薬についても国家の安全保障の観点から全国知事会でも国内産のものを後押ししてもらいたい」

神奈川県 黒岩祐治知事
「基本の問題は感染症の位置づけである。病気の実態と全然あわないことをやらざるを得なくなっていることで、社会の経済活動が止まろうとしている。これはなんとか変えなきゃいけない」

そして、感染が広がる「BA.5」に対し、現在の基本的対処方針では的確な対応が困難だとして、政府に対し新たな方針を示すよう意見することを決めました。

鳥取県 平井伸治知事
「今、広がっている子どもたちの感染、高齢者医療機関のクラスター。このBA.5が今までと同じような対処でいいのか」

会議はあすまで開かれ、コロナ対策に充てる交付金の増額など、地方財政に関する提言などもとりまとめた上で、政府に緊急提言することにしています。