UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリー二事務局長が、きょう都内で取材に応じ、日本が停止している資金拠出の再開に向けて組織の透明性を高めていくと強調しました。

ラザリーニ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長
「(日本の)納税者を安心させるためにも、UNRWAのガバナンスを改善し、組織の透明性を高める方法について議論しました」

UNRWAのラザリーニ事務局長は、きのうの上川外務大臣との会談について、日本の資金拠出再開に向けて建設的な議論が行われたと述べました。

一方、最大のドナー国であるアメリカからは、「来年の3月まで拠出の再開はない」と通告があったとしています。

去年10月、UNRWA職員がハマスによるイスラエル攻撃に関与したとされる疑惑については。

ラザリーニ国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長
「この疑惑に関して証拠や情報を持っているとするイスラエルなどに対し、調査チームと情報を共有するよう要求を続けています」

しかし、イスラエル当局からこれまで具体的な証拠の提示は無かったとして、疑惑については国連の「独立調査団」に一任すると話しました。