
九里亜蓮 投手
「黒田(博樹)さんがカープに復帰された年にぼくのピッチングを見て、『完璧を求めすぎるな』って、『6回3失点を1年間、回り続けるピッチャーが一番信頼を勝ち取れるピッチャーだから』っていう話をしていただいたのが一番。完璧を求めすぎずにしっかり1年間、ローテーションで安定したピッチングできればいいのかなっていうふうに思っています」
そして去年、新井監督の信頼を得て、多くのイニングを投げた九里は、両リーグ最多の174イニングを達成しました。その成長を支えたのは、同期の存在でした。

九里亜蓮 投手
「5年連続、(大瀬良)大地が(開幕投手を)務めてきたわけですけど、その時期もずっと本当にその場所を脅かせるような存在というか、ピッチャーになりたいと思って1年1年やってきていたので。やっぱり同期で入って切磋琢磨してやりながら『シーズンの成績においても負けないぞ』って気持ちで毎年、やっていましたし、いい友であり、良きライバルであり、そういう存在かなと思います」

3月22日、開幕前の最終登板―。強力打線のソフトバンク相手に3回を44球、ノーヒット・4奪三振に抑え、上々の仕上がりを見せました。

広島カープ 九里亜蓮 投手
「やっぱり安仁屋(宗八)さんにファン感謝デーのときに『200イニングは投げないと』って言われたので、そこは目指したいと思います。どんどんゾーンで勝負していくことじゃないですかね。球数が増えればイニングは投げられなくなってくると思うので、その中でもうまく駆け引きをしながら、それを達成することがもしできたのであれば、ほかの数字は絶対ついてきているはずなので、そこには強いこだわりを持ってやりたいなっていうふうには思います」
◇ ◇ ◇
石田充 アナウンサー
いろんな数字を語ってくれた九里投手ですが、今回、3月29日が開幕戦で、10年前がプロ初勝利の日っていう、これもなにかね…

アンガールズ 山根良顕 さん
線が細かったですよね。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
そうですね。背番号12でしたもんね。
石田充 アナウンサー
そうなんですよね。ただ、盟友・大瀬良投手に感謝ということなんですけども、大瀬良投手には逆に「九里投手に開幕投手の経験者として何かアドバイスありますか」と聞いたんですけど、「いや、ない」と。なぜかというと、「あの開幕のマウンドに上がるような人はもうアドバイスを受けるようなピッチャーではない。思うように好きなボールを考えながら投げてほしい」と。
天谷宗一郎 さん
そこもなにか深い。お互い、なにか感じている部分があるんでしょうね。
アンガールズ 山根良顕 さん
リスペクトが両方にあるっていう感じですよね。いや、感動する。カープファンからしたら、いろんなところをやってきて、やっと開幕投手ってすごくうれしいよね。

田村友里 アナウンサー
くやしさもあっただろうし、いろんな思いの中で同期に感謝っていうのがいいですよね。
石田充 アナウンサー
最終的には「安仁屋さんに200イニングって言われたから、そこを目指したい」と言われていたんですけど、なんと “安仁屋算” が日本のトレンド11位(27日夜)になっています。
田村友里 アナウンサー
日本のトレンドですか!
石田充 アナウンサー
また、九里投手の背番号になるっていうのがすごいなと。数字としてすごいなと思います。
(RCC「カーチカチ! THE ゴールデン 2024 カープ開幕特番」より)