続いてはこちら。視聴者から届いた映像です。

動物がかぼちゃを食べている様子ですが、実は“かわいい悪魔”とも呼ばれる生き物なんです。

これは今月21日、山形県西川町の視聴者が自宅で撮影した映像です。

何かの動物がカボチャを食べています。

可愛らしい動物ですが…。

その見た目に騙されてはいけません。
   
この動物の危険性について、県の担当者に聞いてきました。

県みどり自然課・鈴木慎一課長補佐「これはハクビシンですね」

クマやイノシシなどの害獣駆除を担当する山形県みどり自然課の鈴木さんです。

可愛い見た目のハクビシンですが、こんな異名で呼ばれることも。

―かわいい悪魔―

鈴木さんによるとハクビシンは夜行性で、果物や野菜、昆虫などを食べる、いわゆる雑食。冬眠することなく一年中活動するということです。

悪魔と呼ばれる理由…それは…。

県環境エネルギー部 みどり自然課・鈴木慎一 課長補佐「農作物被害が大きく出ている。本県の場合、果物がさくらんぼを始めとして結構」

おととしの山形県内でのハクビシンによる農作物の被害額は2567万円に上ります。

これは県内でクマに次ぐ7番目に多い被害額です。

他にも。

県環境エネルギー部 みどり自然課・鈴木慎一 課長補佐「住宅の屋根裏に侵入してきて、そこにフンや尿を排泄する」

住宅自体が痛み破損する可能性はもちろん、天井のシミや悪臭、ダニが発生し、さらには感染症を媒介していることもあるということです。
フンや尿から感染するため一層注意が必要です。

映像でも分かるようにハクビシンは人に慣れているということで、映像の投稿者も窓ガラスを叩いたり光を向けても逃げなかったと話していました。

鈴木さんは被害が拡大する前に発見、対処するためには、壁や天井に穴が開いていないかを確認したり、敷地内のエサとなるようなものを移動したりしてほしいとしています。

県環境エネルギー部 みどり自然課・鈴木慎一 課長補佐「悪魔と言葉がついている通り人であったり農作物の被害を生む懸念が高いので寄せ付けない取り組みを県民のみなさまにも意識していただければなと思う」

県ではハクビシンの被害に遭った時や自宅の屋根裏にいる場合は各総合支庁に相談してほしいと呼びかけています。