過去にはNBA選手のアシスタントが横領していた事例も

勝手に口座にアクセスをして、お金を盗むことができるのか。少し状況は違いますが、過去にはこんな事例もありました。
元NBA選手のリチャード・ジェファーソン氏の事例です。長年のアシスタントが、2005年~2012年にかけて約700万ドル、今の日本円で10億円近くを盗んでいました。
どうやって盗んでいたのかというと、サインを偽装しジェファーソン氏名義の銀行口座を開設、そこに給料や広告収入などの一部を振り込ませ、高級車や別荘などを購入していました。ジェファーソン選手は、家を買おうとした際に、思ってたよりも口座に額が入っていないことに気がつき、そこから調査などが始まりました。
ホラン千秋キャスター:
様々な専門家に話を聞く中で、本人でなくても送金する可能性や、やり方自体はあると聞いていますが、村尾さんはどのようにお考えでしょうか?

国際弁護士 村尾卓哉 氏:
私自身もそれは可能性としては十分あると思っています。例えば、元々、口座の管理を頼んでいた場合や、オンラインで口座は簡単に開設できますので、ジェファーソン選手の事例のように口座の偽装の可能性なども否定できないと思っています。
井上貴博キャスター:
よくわからないのが、水原さんはなぜESPNに初日のインタビューであのようなべらぼうな嘘をついたのか、翌日訂正するのであれば、そのようなことを言わなければいいし、どういう経緯で、なぜそのインタビューを受けたのか、だれに依頼されたのか、また疑問が深くなくなりましたよね。

松田丈志さん:
その一言があったがゆえに、いろんな情報が錯綜している部分がある、というふうに思います。やはり、水原さん自身が追い込まれて、様々なところで嘘をついてしまっている、という状況なのかな、と想像しますし、だからこそ水原さんの発言に関して、どれが本当かがわからないです。
ホランキャスター:
捜査が進んでいくと、例えば「だれに送金の認証のメッセージを送った」とか「メッセージはどの番号に送付された」など、辿っていけばそういうところは容易にわかるものなんでしょうか。
国際弁護士 村尾卓哉 氏:
銀行の情報として紐付けられていますので、それは容易に調査できると思います。しかし、期間が少し長くなる可能性があるので、損害額は今以上に大きくなる可能性もあると思っています。