「必ず助けられる人になりたい」

この日、人一倍悔し涙を見せた新垣さん。自宅に帰ると、2人の子どもの父親です。

新垣雅志さん
「今この火災の現場のなかにいるのは、大切な家族であったり、絶対守らなければいけない本当に大事な人が中にいる、そういった人を必ず助け出してこいと言われたなかで、その大切な人を結果的には助けられなかったと僕はあの訓練で思っているので、それが本当に悔しくて」

人の命に向き合う仕事。その責任の重さを知っているからこそ、新垣さんは研修期間中、悔しい思いを重ねてきました

妻・真代さん
「研修帰ってきて、15分くらい話せる時間があるかなっていうくらいで、あとはすぐ自分で切り替えて、復習だったり課題だったりをひたすらやって、夜中の1時すぎくらいまで。消防のことになるとがっと集中する」

新垣雅志さん
「この研修を終えて現場を経験していく中で、あのようなことがないような、必ず人を助け出せるそういった人に僕はなりたいですね」

研修最終日。いよいよこの日は10日間の成果を披露し、スーパーレスキューの認定試験に挑んだ新垣さん。 その試験の結果は、新垣さんを含めて6人全員が合格しました。

新垣雅志さん
「形としては救助隊員としての資格をもって、先輩方と同じ資格をもったことになると思うんですけど、僕たちまったく中身は伴っていないと感じています。少しでもしっかり学んできたことを活かしていき、いつかは新任の方や先輩方に認めてもらえる立派な救助隊員になれるよう邁進していきます」

市民の命を最前線で救う、スーパーレスキュー。新たに仲間入りする彼らの挑戦はまだ始まったばかりです。