「もともとアニメ化しようと彼も考えていたから」35年前に出版された絵本 

 3月24日、東京都内で“あるアニメ”の完成披露会が行われていました。アニメのタイトルは『小さなジャムとゴブリンのオップ』。主人公は魔法使いの見習い、少年・ジャムです。一人前の魔法使いになるために、ジャムが成長する姿を描いた物語です。
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 原作は、ある絵本でした。絵本の作者は木上益治さん(当時61)。2019年7月、京都アニメーションのスタジオが放火された事件の犠牲者の1人です。京アニを育て、天才クリエイターと評された木上さんが、35年前(1989年)に出版したのが、この絵本でした。

 その作品を今の子どもたちに伝えようと、木上さんの死後、元同僚でアニメーターの本多敏行さん(73)らがアニメ化に向け、動き始めていました。
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 (本多敏行さん)「見てもらうとわかるんですけど、普通の絵本とちょっと違うところが、もともとアニメ化しようと彼(木上さん)も考えていたから、絵のカット割りもアニメ用に作ってある。当時、テレビ局とかも行って『どうですか』って言ったら、『話はいいんだけど今流行りじゃないから、温めときな』って断られちゃって」