そして、天然ガスの恩恵はこんなところにも・・・。

「道の駅むつざわ『つどいの湯』」の売りは、「かけ流しの温泉」。見慣れた温泉とは少し違う茶褐色のお湯。このお湯の正体は・・・。道の駅むつざわ 早坂淳一さん
「これは、地下から天然ガスを抜いた後の水でして、ヨウ素を含んだ茶色い水になっています」

山本キャスター
「確かに、硫黄との匂いとは違いますね」

地下水の中に含まれる天然ガスで発電し、ガスを採取した後に残る地下水は、発電時の排熱を利用して加熱。これを温泉として使っているのです。地元産のエネルギーや資源を無駄なく使う“地産地消”。

山本キャスター
「こうした取り組みが全国に広がっていくといいですよね」

道の駅むつざわの運営を担当 パシフィックコンサルタンツ 嶋野崇文さん
「そうですね。ここ千葉は天然ガスが出ますけど、太陽がさんさんと降り注ぐところは太陽光などこれからはそれぞれにあった地元のエネルギーを使って、色んな所に分散して日本中にあれば、災害のときも自立できる場合があるかもしれないです。そういったことがこれから望まれていくのかなと思います」

■エネルギーの地産地消 ガスの代替にも?「水素」への期待

小川彩佳キャスター
「睦沢町には、若い移住者も増えているということですよね。エネルギーを巡る不安がなかなか払拭できない中ですから、今後こうした取り組みがますます地域の底力、地域の魅力に直結していくことになりそうですね」

国山ハセンキャスター
「この節ガスが世界的な問題となる中、代わりとなるエネルギーをどう生み出していくのか、実は今、環境省が力を入れているのが、次世代エネルギーとして期待されています。『水素』の地産地消に向けた取り組みです。どういったものか詳しく見ていきます。まず、風力や太陽光など再生可能エネルギーで作った電力を使って水素を生み出します。その水素を燃料電池車や家庭用の燃料として活用するものでして、ガスの代替エネルギーとしても期待が寄せられているということですね。この水素を活用するメリットですが、生成時に▼CO2を排出しない、そして電気と違ってガスのように、▼貯めておくことができることが大きなメリットかと思います。一方、デメリットは既存の化石燃料と比べると▼コストが高い点ということです。これまでに全国10ヶ所で実証実験が行われていて、今後広がりを見せていきそうです」