小林製薬の紅麹を使ったサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題で、武見厚生労働大臣は「さまざまな調査を行っている間に行政に対して情報提供を行わなかったことは遺憾である」と述べました。

小林製薬は、紅麹を使ったサプリメントを摂取した人に腎疾患などの健康被害が出ていることから、関連商品の自主回収を進めています。

小林製薬に対して最初に健康被害が疑われる報告があったのは今年1月で、先週(22日)、自主回収を発表するまで2か月以上が経っています。

武見厚労大臣はきょうの会見で、この間に「情報提供を行わなかったのは遺憾である」と述べました。

武見厚生労働大臣
「小林製薬が原因究明にあたって、さまざまな調査を行っている間に行政に対して情報提供などを行わなかったことについては、ちょっとこれは遺憾であるというふうに言わざるを得ません」

また、厚生労働省は全国の自治体に対し、小林製薬が回収の対象としている商品について、健康被害に関する情報があれば報告するよう依頼したほか、自主回収した商品の情報などを厚労省のホームページ上で公開しています。