住吉 光キャスター:
長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン、今週も平家達史NBC論説委員とお伝えします。

平家 達史 NBC論説委員:
今週はPintで毎月お伝えしている長崎NEXTスタイルとコラボして「次世代の長崎」につながる取り組みを紹介します。テーマはこちらです。

  長崎の課題解決に一役、誘致企業の取り組み


そもそも企業誘致は地域にとって雇用の拡大や産業振興、税収アップなどが期待されることから、県をはじめ県内の各自治体が力を入れています。

そしていま、誘致企業の中にはこれに留まらず、自社の得意分野をいかして長崎が抱える地域課題の解決に乗り出す企業が増えているんです。
そのうちの一つが、長崎発の観光アプリ開発です。

■ 地図情報会社 国内最大手 ゼンリンの観光アプリ ”ストローカル”

散歩を意味するストロールや、地域を意味するローカルが名前の由来で、GPSと連動した地図と長崎市の観光情報を組み合わせた新たなサービスです。


開発したのは長崎市に研究開発拠点を置く地図大手のゼンリンです。
豊富な観光資源を持ちながら、その魅力を充分に伝えきれていないという長崎市特有の地域課題が開発のきっかけでした。

ゼンリン 藤尾 秀樹 部長:
「地図の力で長崎市の楽しさを伝えられないかと考えて、そうするとやっぱりまち歩き、まちを歩いて歴史とか文化を知るというふうな観光資源がいっぱいあるのがこの長崎市ですので」


ストローカルの機能は観光ガイドだけではありません。

クレジットカードと紐づけて交通機関や観光施設の電子チケットを購入する機能や、使い方に応じてたまるポイントを景品と交換できる機能なども備えています。

長崎観光に特化したオールインワンのサービスともいえる「ストローカル」は、市の長崎創生プロジェクト事業にも認定されました。

田上 富久 長崎市長:
「これからの二歩目、三歩目の歩みをぜひ私たちも一緒に歩ませていただいて、このストローカルの育ての親にみんなでなっていければと思います」

ゼンリン 高山 善司 社長:
「長崎の観光資源っていうのは奥深いものがたくさんあると思っていますのでそこを掘り起こして皆さんに知らせる。
これが外も呼び込む、地元の人も分かる、目指しているのは地元の方もちょっと出かけるというそういうアプリに最終的にはしたい」