経歴詐称疑惑に、「病的なギャンブラー」との証言も
また、水原氏の経歴について、エンゼルスのメディアガイドには、「カリフォルニア大学リバーサイド校を卒業」と紹介されているのですが、アメリカメディアが大学に問い合わせたところ、在籍記録がなかったということです。

違法賭博の“元締め”「マシュー・ボウヤー氏」に対して、ワシントンポスト紙が取材しています。
ボウヤ―氏の弁護士に取材したところ、水原氏について「病的なギャンブラーだ。(巨額の後払いを許したのは)彼は、大谷の親友だったからです」と話しているということです。

大谷選手については、「ボウヤー氏は話したことも、会ったことも、メールしたこともありません。ボウヤ―氏と直接面識があったのは水原氏だけです」ということです。
ハロルド・ジョージ・メイさん(タカラトミー社長などを歴任):
球団側も、もう会見は避けて通れないということで。大谷選手は何らかのことは話すにしても、おそらく弁護士からは、「調査中なので、ここまでは言っていいが、この先は言えない」という助言がたくさんあると思います。
私が懸念しているのは、野球の実績とは関係ないところで、大谷翔平ブランドが少し傷ついてしまったこと。これは本当に残念なことだと思います。
国際弁護士 清原博 氏:
大谷選手に関しては、自分の銀行口座から、“元締め”への送金があったのか、その送金は誰がやったのかが最大のポイントになる。もし大谷選手が送金していたとしたら、刑事責任が生じる可能性がある。またメジャーリーグ側からの処分の可能性もある。なので今の段階では、話しにくいと思います。
水原氏が球団から解雇されたこと、それに伴って世間を騒がしてしまったことに対しての謝罪の言葉はあると思います。ただ、事実関係については、今調査中だからということで、弁護士を通して話すので、自分からは話せません、ということをおっしゃるのではないか。
井上キャスター:
もし、大谷選手が、友人を助けようと、誰だか分からない相手への送金に合意したというケースだったら?
国際弁護士 清原博 氏:
誰だか知らないまま、これだけの巨額を送金するとは考えにくい。やはり、どこの誰に対する返済なのか、水原氏から話を聞いた上で送金するはずで、送金したという事実が出てくるのだとしたら、大谷選手が何も知らないと言い張るのは厳しくなると思います。
ホラン千秋キャスター:
水原氏が正しくない説明をしたのを疑うことなく送金した可能性は?
国際弁護士 清原博 氏:
水原氏がどう説明したかだとは思うが、水原氏が正しくない説明をしたとして、大谷選手がそれを鵜呑みにしていいのか。
特に今、メジャーリーグでは、違法ギャンブルに対して大変厳しく取り締まっている。もしギャンブル相手に送金するとなったら、相手が違法な業者かもしれないと点検して判断すべき。それを点検もせずに、送金したとなったら、軽率だと言われかねない。