性交渉で口や性器などの粘膜や皮膚から感染

これについて富山県衛生研究所の大石和徳所長は…。

富山県衛生研究所 大石和徳所長:
「富山県内でも症例は着実に増えてきて、以前から県のホームページでも注意喚起をおこなってきました。昭和の時代には臨床の場でもほとんど見なかったので、医療機関も梅毒を疑うことがなかなかぱっと浮かばない場合もあるわけですよ。セーフセックスという、コンドームを正しく着用したり清潔な性交渉をしたりなど、簡単なことができてない人たちが一定数いて、それで広がっているということだと思うんですね。2022年には全国で1万人を超えて、今年はもっと1万4000人を超えて、いい加減止めないと、大変なことになるという危機意識を持っていないといけないです」

鮫島医師のクリニックでもこれまではなかった梅毒患者数がここ数年で年間5件ほどに増えました。

女性クリニック We!Toyama 鮫島梓医師:
「梅毒は誰かがなる感染症と、他人事と思っている人がほとんどなので、診断された患者さんは“まさか自分が”と、驚きとショックを受けられます。また自分がその感染によってどう見られるかということを気にされている様子です」

梅毒は「梅毒トレポネーマ」という病原体によって引き起こされる感染症で、主に性交渉などの性的接触により口や性器など粘膜や皮膚から感染します。