2021年1月、県立コザ高校で運動部の主将を務めていた当時高校2年の男子生徒が、当時の顧問から日常的な叱責を受け自殺しました。この問題を受け、第三者委員会がの調査報告書が22日に県に提出されました。現在、第三者委員会の記者会見が開かれていますが、この報告書にはどんな問題点が指摘されたのか、まずはこれまでの経緯を振り返ります。
部活動で顧問によるパワハラ 死を選んだ男子高校生

男子生徒の死から3年が過ぎて。3月22日、ようやく第三者委員による調査報告書が県に提出されました。運動部でキャプテンを務めていた男子生徒はなぜ命を絶つほど、追い込まれたのか…
これは亡くなった男子生徒Aさんと当時の部顧問とのLINEのやり取りですー
顧問からのメッセージ
「今からはAと相談して男子はやってください」
「ずっと夏休みやってていいですから」
「それでいいですね」
自殺した生徒Aのメッセージ
「自分たちの考えが甘かったです、すみませんでした」
男子部員たちの指導はもうしないと突き放すようなメッセージが、夜中の午後10時50分に送られていました。

この問題をめぐっては、2021年に県教育委員会が設置した調査チームが「部活動、とりわけ顧問との関係を中心としたストレスの可能性が高い」と男子生徒の死について調査結果を公表しました。
しかし調査委員自身から「指定された調査期間は著しく短い」などと批判があがり調査の不備を指摘。「再調査」を求めた遺族は、競技に打ち込んできた息子を思いこう訴えました。
生徒Aの母親 みかさん(仮名・2021年)
「(息子は)週末も夏休みも家族のイベント行事もお泊り会も全て我慢して、練習に向けてひたすら時間を費やしました。そこは沖縄県代表として県外大会で活躍したいという願いがあったからです」
「17歳というこんなにも短い生涯の半分は、沖縄県代表として必死に頑張ってきたんです。息子が生きた証と尊厳を守ってほしい、そのためにも再調査をして、一人一人が向き合って検証していってほしいです」

そしておととし1月、県が設置した第三者“再調査”委員会は非公開での調査をスタート。調査は当初の予定より遅れ、2年以上の月日が流れました。














