遺伝子を改変したブタの腎臓の人間への移植にアメリカの病院が世界で初めて成功しました。手術には日本人医師も関わっています。

手術に関わった河合達郎医師
「手術はうまく行きました。今まで見た中で最も美しい腎臓でした」

AP通信によりますと、遺伝子を改変したブタの腎臓を62歳の男性患者に移植する手術は16日、アメリカ東部のマサチューセッツ総合病院で行われました。

患者は順調に回復し、まもなく退院できる見込みで、ブタの腎臓の人間への移植手術の成功は世界で初めてだということです。

これまで、ブタの心臓については2人に移植した例があり、いずれも数か月後に死亡しています。

アメリカでは臓器移植を待つ10万人を超える患者がいますが、毎年、数千人以上が移植を受けられず死亡していて、動物の臓器を人間に移植する「異種移植」に期待が寄せられています。