柏崎刈羽原発の早期再稼働を求めて地元の経済団体から提出された請願について、新潟県の柏崎市議会が賛成多数で採択しました。
21日開かれた柏崎市議会の本会議。
池野里美 市議
「『原発が動いているまちには住みたくない』と考える若者もいるという視点も無視できない。柏崎の未来を一電力会社に過度に依存・期待している現状は電力会社にとっても負担になっていると感じる」
近藤由香里 市議
「市民生活や行政運営の面でも豊かさを享受してきた歴史があり、再稼働にともない人流が増えることによる経済効果は大きい」

柏崎商工会議所など地元の6つの経済団体が提出した請願について、議論が交わされました。原発の早期再稼働が地域経済の活性化につながるとして一日も早い運転再開を求めた請願です。
持田繁義 市議
「屋内退避は絵に描いた餅。仮に複合災害に発展した場合、定めた防災計画が機能しない」
相澤宗一 市議
「避難路の確保ができなければ、再稼働の議論なんかできやしないという人もいるが、(柏崎刈羽原発は)新規制基準に合致していて、国の審査でもお墨付きをもらっている」

2時間にわたる議論の結果…
柄沢均 議長
「採択することに賛成の議員は起立を求めます」
21人のうち16人が賛成し、請願は採択されました。
再稼働の是非に関する判断について、市議会の決定を尊重する考えを示していた桜井雅浩市長は…

桜井雅浩 市長
「条件をつけながら、私は再稼働に意義があると申し上げてきたわけだが、一番大事な1ピースが埋まったと考えている」
同様の請願は刈羽村議会でも8日に採択されていて、これにより原発立地自治体の議会がともに再稼働に賛成する意志を示したことになります。