能登半島地震の影響で休業していた石川県七尾市の能登島のガラス工房が、20日から営業を再開しました。

能登島ガラス工房 菊池正博 製造部長
「あすの体験に向けて今ガラスを溶かしてるところです。これが透明になるんです」

店頭でひときわ目をひく、藍色のガラス作品。珠洲市特産の珪藻土を使い絶妙な色合いを生み出します。

七尾市の能登島にある「能登島ガラス工房」は、地震でガラスを溶かす炉の一部が壊れたり、商品が割れるなどの被害に見舞われました。被害を免れた作品などを集め、発災から2週間後にオンラインショップでの販売を再開すると、ほどなく県の内外から注文が殺到。作家たちも作品づくりをスタートし、発災から80日経った20日、店の営業を再開しました。

能登島ガラス工房 菊池正博 製造部長
「この先のことが全然見えなかったんですけど、全国から励ましの言葉をいただいてようやくこの日を迎えることができた。下向いてばっかりもいられないですからね」

午前には、地元の能登島小学校を卒業したばかりの6年生17人とその保護者を招き、アクセサリーづくりの体験会を開きました。

能登島ガラス工房 菊池正博 製造部長
「寂しい気持ちだったんですが、子どもたちのワイワイ楽しそうな姿が見れてよかった」

21日には家族連れや観光客に人気を集める吹きガラス体験も再開され、本格的な営業再開に踏み切ります。