■大相撲春場所・11日目(20日、エディオンアリーナ大阪)
新入幕の前頭17枚目・尊富士(24・伊勢ヶ濱)が、大関・琴ノ若(26・佐渡ヶ嶽)を寄り切りで下し、初日から無傷の「11連勝」を飾った。新入幕力士の「11連勝」は1960年初場所の大鵬以来、64年ぶりの快挙となった。
大横綱の大記録に並んだ尊富士は、優勝争いも“2差”でトップ独走状態をキープし、110年ぶりとなる「新入幕V」へ大きく前進した。琴ノ若は3敗に後退。大の里(23・二所ノ関)が唯一2敗で追う展開に。
“初の大関戦”に挑んだ大一番。尊富士は立ち合い、琴ノ若と正面からぶつかり動きを止めると、一度左へいなすも突き押しで前に攻め、そのまま土俵の外へ寄り切った。尊富士の会心の相撲に会場は大きく沸いた。
前日は唯一1差で追っていた大の里(23・二所ノ関)を押し出しで下し、その差を“2”に広げ独走状態となった。新入幕での優勝となれば、1914年(大正3年)5月場所の両国以来、110年ぶりの偉業となる。明日12日目は大関・豊昇龍(24)との対戦が組まれ、大関戦が続く。
2差で追う大の里は、結びの一番で大関・貴景勝(27・常盤山)を押し出しで圧倒。尊富士同様“初の大関戦”を制し、2敗を死守。明日12日目は琴ノ若と対戦する。














