日本銀行は、きょうまで行われた金融政策を決める会合で、マイナス金利の解除を決めました。

日本銀行 植田和男 総裁
「2%の『物価安定の目標』が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至った。大規模な金融緩和政策は、その役割を果たした」

日本銀行の植田総裁は午後3時半ごろから開かれた会見で、「賃金と物価の好循環を確認した」としてマイナス金利政策の解除を決定したと話しました。

およそ17年ぶりの利上げで、長期金利を低く押さえ込むためのイールドカーブ・コントロールと呼ばれる金融政策も終えるとしています。

一方、今後の見通しについては。

植田総裁
「現時点の経済・物価見通しを前提にすると、当面緩和的な金融環境が継続する」

すぐに追加の利上げはしないことを示唆しました。

午後に日銀の決定が伝わったあと、円相場は150円台まで円安が進んだほか、日経平均株価は2週間ぶりに4万円台を回復して取引を終えています。