今年のパリ五輪で追加種目に選ばれた若者に人気のスポーツであるブレイキン。女子では21年世界選手権金メダル、全日本選手権3連覇中、世界ランキング7位のAyumiこと福島あゆみ(40)がパリ五輪出場を目指す。身長154㎝の体から繰り出されるユニークで細かい足さばきが特徴であり、そのスタイルで最前線を走り続けている。シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子キャスターが挑戦を続ける姿勢とその秘訣を聞いた。
ブレイキンはDJが即興で奏でる音楽に合わせ1対1のバトル形式で踊り合い、審査員のジャッジにより勝敗が決まる。採点基準には技術・表現・オリジナリティの要素があり、技の難易度だけでなくオリジナリティも評価される。Ayumi、最大の強みである唯一無二の技の一つが“お掃除スタイル"と言われるダンスである。
Q(高橋尚子).
“お掃除スタイル“と言われているダンスについては…
Ayumi(福島あゆみ):
雑巾をかける時の動作から、私は昔インスピレーションを貰って。でも友達にはすね毛処理って言われたんですけど、すね毛を剃っているように見える、とか言われるんですけど、私の中では【雑巾】という動きの名前で、なんかこういう動きは、ブレイキンのベーシックなところに昔からあるんですけど、それを自分なりに、どうやったら違うものに見えるかなという感じで考えました。
Q.日常の生活からヒントを得た技なのか
Ayumi:
ダンス自体もすごくちまちましてるようなダンスだから、私自身が、ちょっとせかせかしているのでフィットするかな、と思ってる。初めは外国で『何のスタイルが好きなの?』とか『どんなスタイル?』って言われて、どこにも自分はフィットしないなとか思って“どうしよう!”ってなった時に、その時作った自分の動きが、「お掃除から得たインスピレーション」っていうので言っていて、それを言っちゃったら“お掃除スタイル”ってなってしまっただけ。
20年間で新しい技を生み出してきたAyumiの手にある勲章に高橋キャスターは注目した。
Q.どうして手にマメができるのか
Ayumi:
やっぱり、自分の体重がこっち(マメの部分)に乗っちゃってたから…こうマメができるっていうのはブレイキン独特ですね。
Q.これが20 年かけて(手を)使った証…
Ayumi:
みんな結構、やっぱり、これ(ブレイキンを)やってる人はありますね。マメは絶対。
Q.そんな部分のマメは初めて見た
Ayumi:
そうなんです。確かに私も握手、ちっちゃい子とか自分の生徒とかと握手した時になんなんこれ!ってよく言われます。『硬っ!』とか言って。














