■大相撲春場所・9日目(18日、エディオンアリーナ大阪)

新入幕の前頭17枚目・尊富士(24・伊勢ヶ濱)が、小結・阿炎(29・錣山)を押し出しで破り9連勝、単独トップをキープした。

快進撃を続ける尊富士は、この日初めての三役戦を迎えた。小結・阿炎との初顔合わせ。立ち合いから尊富士は低い姿勢で当たると、下からもろ手突きで一気に阿炎を押し出した。

新入幕の初日からの連勝は、1960年初場所で記録した大鵬の「11」が最長。今後は大記録達成の期待もかかる。さらに連勝街道を突き進み、“新入幕V”となれば1914年5月場所の両国以来110年ぶりの快挙と、まさに記録づくめの場所となる。

1敗で追う前頭5枚目・大の里(23・二所ノ関)は関脇・若元春(30・荒汐)をもろ手で押して一気に土俵際に追い詰める。粘る若元春を寄り切りで下し、8勝1敗で尊富士を追う。明日の10日目、全勝の尊富士と1敗の大の里が対戦する。

大関陣は、貴景勝(27・常盤山)琴ノ若(26・佐渡ヶ嶽)が勝ち2敗をキープ。豊昇龍(24・立浪)は翠富士に敗れ3敗目。霧島(27・陸奥)は小結の錦木(33・伊勢ノ海)に勝ち3勝目をあげた。

【9日目終了時点】
全勝:尊富士
1敗 :大の里
2敗 :貴景勝、琴ノ若、湘南乃海