長野県軽井沢町の小学校で、児童に暴行し、大けがをさせた罪に問われている元講師の控訴審で、東京高裁は有罪とした一審の判決を破棄し、長野地裁に差し戻しました。

起訴状などによりますと、速水英典(はやみず・ひでのり)被告は2020年11月、学校の玄関で児童に暴行を加え、大けがをさせた傷害の罪に問われています。

児童は、暴行の反動で頭が側溝のふたに衝突し、頭の骨を折るなどしたとされていました。

弁護側は、暴行には当たらないなどとして無罪を主張していましたが、一審の長野地裁は、懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡していました。

15日に開かれた控訴審で、東京高裁は、別の児童の足が被害児童の頭に衝突した合理的な疑いが残るなどとして、原判決を破棄し、長野地裁に差し戻しました。