東京電力の柏崎刈羽原発について、政府が来週にも新潟県の花角知事に再稼働への理解を求める方向で最終調整していることがわかりました。

関係者によりますと、来週前半、まずは齋藤健 経済産業大臣が花角知事に対し、電話で再稼働の方針について理解を求め、その後、来週中に資源エネルギー庁の村瀬佳史 長官が新潟県庁を訪れ、花角知事に直接、政府の方針を伝える方向で最終調整しているということです。

柏崎刈羽原発をめぐっては去年12月に事実上の運転禁止命令が解除され、15日に東電の小早川智明 社長が齋藤 経済産業大臣と面会し、地元や社会からの信頼回復に向けた取り組みについて報告することになっています。

【齋藤健 経済産業大臣】
「その他(社長との面会以外)については、現時点では何も決まっていません。再稼働の時期についてのご質問ですが、現時点で予断を持ってお答えすることは差し控えたい」

花角知事は、事故が起きた時の避難方法に関する議論や、原発の経済効果に関する調査結果を踏まえた上で、再稼働の是非について県民の意志を確認するために「信を問う」としていて、判断の時期や方向性は見通せていません。