新型コロナが5類に移行して初めて迎える春休みのシーズンとなり、旅行の計画を立てている人も多いのではないでしょうか。そして4月からは大型観光プロモーション「デスティネーションキャンペーン」が福岡県と大分県で始まります。春の旅行の傾向を探りました。
(街の人)「福岡に行ってきます。天神に行って食べ歩きとか」「予定は特にないですけど、北海道とか旅行に行きたい」「大阪に行きます。受験で一回訪れたけど、その時は時間がなかったので」

OBSがLINEを使って実施したアンケートでは、この春休みに旅行の予定があると答えた人はおよそ60%。行き先については大分県外が57%、県内が35%、海外が8%。
新型コロナが5類に移行して初めて迎える春休みのシーズン。JTB大分店では、予約が去年より増えているといいます。
(JTB大分店・澤村洋子さん)「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを含む関西や東京ディズニーリゾートを含む関東、沖縄などの方面がたくさんお申し込みをいただいている」
今年の特徴として、別府や由布院といった観光地に、大分県内からの申し込みが増えているようです。
15日にリニューアルオープンを迎える別府市のホテルアーサー。こちらでは国の補助制度を活用して95部屋ある客室をすべて改装。春休みの予約は平日でも8割を超えているといい、これまでにないにぎわいを感じています。
(ホテルアーサー・日名子健太郎社長)「廊下を全部やり直した。じゅうたんも壁紙も。グレーと黒のモノトーン調でリニューアルしました。夏休みでもそこまでの稼働率はあまり経験したことがないので、びっくりするような予約ではあります」

またリニューアルに伴い、レストランでは和食か洋食か選ぶ食事形式をバイキングに変更。この春休みをきっかけに、新たな客層の獲得に期待を寄せています。
(ホテルアーサー・日名子健太郎社長)「今までの別府は若い客が来ているイメージが全然なかったけど、今は若い方中心になって、特に別府駅を起点に利用されている人が多い。これからも多くのお客様に利用してもらえたら」
4月から大分と福岡で展開されるJRの大型観光プロモーション「デスティネーションキャンペーン」。期間中は様々な観光イベントが予定され、中でも問い合わせが多いのが、日出町の「的山荘の食事とまち歩き」です。

ベテランガイドとともに日出城址の街並みをめぐるプラン。城を囲む石垣やお堀、松の木などを別府湾を眺めながら楽しめます。散策のあと待っているのは、国の重要文化財に指定されている「的山荘」での食事。おおいた和牛のしゃぶしゃぶをはじめ、季節の懐石料理を堪能できます。4月からは、旬を迎える城下かれいが提供されます。
(ひじ町ツーリズム協会・豊福浩子さん)「かなりお問い合わせをいただいていて人気のコースとなっている。海と城址と山がとてもコンパクトにまとまった素敵な街なのでぜひ一度訪れてもらいたい」
デスティネーションキャンペーン期間中の宿泊者数は200万人以上を試算。回復してきた春の旅行需要の拡大に大きく貢献しそうです。