被害に遭っている人へのサポートは

里帆さん:「私は保護者から幸い学費を出してもらうことができましたけど、奨学金を借りるには、親の年収によって、本人の名義ではあるんだけど、借りられるか借りられないかわからない。いろんな制度はあると思うんですけど、ただ、どうしても未成年なので。私のような場合だと、本来であれば、親が出せる難しくないお金があったとしても、出すかどうかはまた別の話というか。例えば、そこから外に出ると、近くにいなくなるわけですから、仮に大学に行きたくても行けないとか、あえてそういう形をとる可能性もあると思うので、そういったことを考えると、なかなかそこを行政だとか、そういったところまで考えて出すっていうのは難しいと思うんですけど。できれば特別な事情があるというか、親が別に払えるんだけども、親があえて出してくれないとか、何か事情がある方には、特別な措置を考えてあげると助かるのかなと思います」

記者:「父に反省文を書くように言って、反省文が出されたのか?」

弁護士:「反省文ぐらい書きなさいということで、その場で(父親が)書きました」

記者:「(故郷の)富山で記者会見を開いたことについて」

里帆さん:「やっぱりつらいです。帰ってくるのは。新幹線に乗って、東京からだと見えてくる景色がどんどんに近づくと、ただ帰ってくるだけでも、大学生の間も何度か新幹線で帰省するとつらくて、もうここは実家がある場所ではないと心の中で。本来であれば、東京から富山の帰り道で帰ってきたんで、東京には行くっていう感覚が実家がある場所としては正しいのかもしれないんですけど、もう私としては、富山に「帰る」ではなくて「行く」。東京に帰るという、なんかもうそこが自分の居場所であって、ここは…。すごく魚とか美味しいものがたくさんあって、いい場所ではあるんですけど、どうしてもそこがあった場所だって体と心が覚えてしまっているので、帰ってくるのはしんどい。だけど、実際にあった場所でお伝えする方がより伝わるのかなと思って、富山で伝えることにしました」