旧統一教会=世界平和統一家庭連合をめぐっては、合同結婚式に参加した世代の息子や孫にあたる、2世や3世が被害を訴えるケースが増えている。合同結婚式に参加し、2度の離婚を経験した元2世信者は「日本の信者の献金が、韓国の旧統一教会の資金源になっていた」と証言する。
■見ず知らずの人と“合同結婚式”「愛する対象を与えられる喜びの方が大きかった」

元2世信者 冠木結心さん(40代)
「私の場合、36万双(組)の合同結婚式が近かったので、21日間の修練会に送られるんですね。そうすると朝から晩までずっと講義を聞かされて、集団心理として(合同結婚式を)受けなければならないって気持ちにさせられてしまう」
20代前半で合同結婚式に参加した、元2世信者の冠木結心さん(ペンネーム)。親が熱心な信者だったため、合同結婚式への参加に疑問を持たなかったという。
冠木さん
「文鮮明が7代先の先祖まで見て決めるとされている相手をマッチングされるわけですよね」
日下部正樹キャスター
「初めての結婚が、見ず知らずの人とするということについて、どうだったんですか?」
冠木さん
「今までずっと恋愛を禁止されてきたわけです。愛する対象を与えられる喜びの方が大きかった」
冠木さんの相手は、19歳の韓国人だった。
冠木さん
「職もなく、親もなく、家もなく、本当に“日本人と結婚できるから”というチラシを見て、教会に転がり込んできた男性だったんです」
日本にやってきた夫は、すぐに暴力を振るうようになり、冠木さんは生まれてくる子どものために、離婚を決意。しかし数年後、親の強い要望もあり、再び『合同結婚式』に参加した。
冠木さん
「大卒の、38歳で、職業もちゃんとある人だったんですね。今回は大丈夫だと思って韓国に渡ったんですけど。結局、その職歴も歳も職業も、全部嘘だったんです。大卒じゃなく中卒でした」
年の離れた夫は、冠木さんのクレジットカードを勝手に使い、借金が膨らんだ。