■名古屋ウィメンズマラソン2024(10日、バンテリンドーム ナゴヤ発着)

パリ五輪女子マラソン代表の最終選考レースとなった「名古屋ウィメンズマラソン」が行われ、東京五輪1万メートル代表の安藤友香(29、ワコール)が初優勝。タイムは2時間21分18秒で、初マラソンの2017年(名古屋)にマークした自己ベスト(2時間21分36秒)を7年ぶりに更新した。

好記録を出すも、大阪国際女子マラソン(1月)で日本新記録を叩き出した前田穂南(27、天満屋)の2時間18分59秒に届かず、五輪代表の切符を手にすることはできなかった。

これでMGCファイナルチャレンジの2大会(大阪国際、名古屋)が終わり、日本陸連の設定記録(2時間21分41秒)を大幅に上回った前田が記録最上位選手となり、マラソン代表3枠の“最後の1枠”を獲得し、パリ五輪代表に内定した。

昨年10月に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で優勝した鈴木優花(24、第一生命)、2位の一山麻緒(26、資生堂)はすでに代表に内定している。

この日「日本記録突破」が内定条件という“史上最もハード”な選考レースとなる中、東京五輪代表の鈴木亜由子(32、日本郵政グループ)、世界陸上ブダペスト代表の加世田梨花(25、ダイハツ)らも代表切符をかけ、終盤まで粘りの走りをみせた。最後は安藤が23年アジア大会金のC.チュンバ(30、バーレーン)とのデッドヒートを制し、パリ切符は叶わなかったが、自己新を叩き出し見事マラソン初優勝を飾った。

【名古屋ウィメンズマラソン2024 結果】※PB(自己ベスト)
優勝:安藤友香 2時間21分18秒 PB
2位:C.チュンバ 2時間21分25秒
3位:鈴木亜由子 2時間21分33秒 PB
4位:加世田梨花 2時間22分10秒