3月7日に引き続き行われたドローンを使って医療機器を届ける長距離輸送の実験。静岡市から静岡県沼津市へ駿河湾を横断し、果たして届けることができたのでしょうか。
静岡市駿河区池田で午前10時から始まった実験。医療機器を扱う会社から手渡されたのは、緊急の手術などに使うドリルです。約200グラムのドリルをドローンに積んで、静岡市から30キロ以上離れた沼津市の海水浴場を目指します。
<社会部 河田太一平記者>
「いま、ドローンが飛び立ちました。およそ70メートルまで上がり、ここから川に沿って海を目指します」
7日は、海上での強い向かい風でバッテリーを消耗してしまい、実験を中断。きょうこそ、リベンジです!
<ドローン運航会社スタッフ>
「海上10キロ地点で残量がまだ到着しきれてはいないが、71から70パーセント」
離陸から約15分後。実験を継続するかどうか判断します。
<ドローン運航会社スタッフ>
「今のところ余裕のある(バッテリー)残量となっていますので、継続判断させていただきました」
前日は強く吹いていた風も穏やか。天候も味方し、順調に進みます。目的地の御浜海水浴場まであと少しです。
「どこですか?」
「上、上、上」
「あ、いた!」
静岡市を飛び立って、約30分。ドローンは駿河湾を横断し、沼津市の海岸に着陸。医療機器を扱う会社が手術用のドリルを受け取りました。
<静岡県新産業集積課 田中浩志主事>
「(次世代エアモビリティの)実際の事業化を考えると、現在の機体の性能、運べる量だとか運航自体の難易度などまだ課題はあると思っています。静岡県が次世代エアモビリティの分野で(他自治体よりも)先行したいと思っています」
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