今年2月、「簡単な副業」などとうたうネット広告をきっかけに、高知県高岡郡の50代女性がおよそ1500万円をだまし取られていたことが分かりました。
高知県警によりますと今年2月、女性がインターネットサイトを閲覧していた際、「自宅で誰でもできる簡単な副業」などと書かれた広告が表示されました。
女性は広告をタップしてリンク先に表示されたアカウントをSNSで登録。やりとりを進める中で紹介された別のSNSで、「通販サイトで指定された商品をお気に入り登録する」「指示に従って仮装通貨の売買をする」などと副業の内容を説明されました。
作業は「タスク」と呼ばれ、SNSメッセージで指示されるようになっていて、女性が指示されたタスクは「指定される日時、口座に現金を振込送金する」というものでした。成功したとして報酬が出たこともある一方、「時間内にタスクが終了しておらず他人に損害が出た」などとして違約金を請求されることもありました。
報酬は登録した仮装通貨のサイトで確認できるようになっていて、女性は報酬を引き出そうと約600万円の手数料を支払いました。しかし女性は「誤操作があった」などとしてさらなる手数料を請求され、支払いが困難になったことから家族に相談し、被害が発覚したということです。
女性は違約金や手数料などの名目で合計11回の振込送金を行い、合計で1497万382円をだまし取られています。
高知県警によりますと、高知県内では今年に入り10件の特殊詐欺被害が確認されています。被害の総額は約2億5361万円となっていて、すでに去年1年間の総額の4倍近くになっています。高知県警は「簡単に稼げるようなうまい話はない。お金の話がでてきたら気を付けてほしい」と注意を呼びかけています。














