自民党の派閥の裏金事件に関係した議員の処分について、岸田総理は今月17日の自民党大会後に行う方針を固めました。

岸田総理はこれまで、裏金事件に関与した安倍派幹部らの処分について「説明責任の果たし方や事実の状況も踏まえ、判断する」と説明してきました。

自民党の森山総務会長は党大会前の処分が望ましいとの考えを示していますが、複数の政府・与党関係者によりますと、▼参議院での政治倫理審査会が14日の開催で調整されていて日程的に余裕がないことや、▼党大会の前日に行われる全国幹事長会議で処分に関する意見を集めるべきなどの意見が政権内で出ていて、岸田総理としても時間をかけて処分内容を検討し、17日の党大会後に行う方針に傾いたということです。

これに対し、立憲民主党の野田元総理はTBSのCS番組の収録で、岸田総理が全容解明の具体策を示さず、いまだに裏金議員の処分を行っていないことを批判し、自民党の政治刷新本部の本部長に「ふさわしくない」と指摘しました。