この時期に脂が乗る太平洋のブリをPRしようと、高知県室戸市の漁業関係者らが初めて「室戸春ぶり宣言」を出しました。7日朝は丸々と太った初物の立派なブリが多く水揚げされました。

室戸市で定置網漁を行う漁業者でつくる協議会では、この時期に最も脂が乗る太平洋のブリをブランド化しようと、数年前から計画を進めています。しかし、「室戸春ぶり」ブランドとして発表しようとした去年は、漁獲量が少なかったことなどから豊漁を告げる「室戸春ぶり宣言」を見送ることに。

一方、今年は3日前におよそ1500本がとれる豊漁となったほか、大きな個体も水揚げされ始めたことなどから初めて「室戸春ぶり宣言」を出すことにしました。

「室戸春ぶり」は体重7キロ以上、体脂肪率12%以上の基準を満たしていること。けさは基準を満たしたブリ43本が水揚げされました。今年は例年よりも早く水揚げが始まった上に豊漁で、関係者は「ブリが来ると気分が上がる」と話します。

(椎名大敷組合 橋本健 組合長)
「久しぶりに本物のブリ見たなって感じで、去年1年間はあまりよくなかったのでこれから期待が持てそうということできょう『室戸春ぶり宣言』を発出しました。シンプルに刺身でもいいですし、何にしてもおいしい。ぜひいろんな人に食べてもらい、知ってもらいたい」

室戸春ぶりは椎名のほか、佐喜浜、高岡、三津の各漁港でも水揚げされ、主に県内の量販店に並ぶほか、漁獲量が多ければ全国各地にも届けられます。また、今週末の「土佐のおきゃく」でも楽しめるということです。

「室戸春ぶり宣言をします!おいしく食べてください!」