ただ能登半島地震では、この防護施設も一部で揺れによる損傷や異常が出ました。

おしか清心苑 鈴木静江施設長:
「大丈夫だ、防護設備もあるし、それから避難だと考えている私にもすごくショックではあった」

今後も避難訓練やマニュアルの改訂は続けたいと言います。

おしか清心苑 鈴木静江施設長:
「みんなを守るためにはいろいろな選択肢が出てくる。やり過ぎはないと思うが(原子力災害は)未経験の部分があるので、本当に備えていかなければならないと思う」

避難に課題は残るなか、女川原発2号機を巡っては、安全対策工事の完了が7度延期したものの、再稼働が今年9月頃と決まりました。万全の対策はとっていても100%の安全がない以上、より確実な避難の態勢づくりを続けることが求められます。

再稼働は地域や住民の安全のうえに成り立つものです。おしか清心苑の鈴木施設長が備えについて「やり過ぎはない」と話しているように、避難について少しでも懸念点があるならばとことん対策を講じていくことが必要です。