資金不足を受け、宮崎県が3つの県立病院に貸し付ける50億円をめぐり、県議会が紛糾です。
6日の県議会常任委員会で、県は新年度の病院の経営計画について説明しましたが、議会側からは疑問の声が相次ぎました。
6日、開かれた県議会厚生常任委員会で、県側は、宮崎・延岡・日南にある3つの県立病院をまとめた新年度の事業経営計画について説明しました。
県によりますと、3つの県立病院の経営は、今年度、過去最大となるおよそ51億円の赤字に。
そのため、県は新年度一般会計予算でおよそ50億円を病院に貸し付け、がん治療のための高度な設備を導入するなどして患者数を確保し、経営の黒字化を図っていくとしています。
しかし、この計画に対して議員からは
(坂口博美議員)
「今、(病床稼働率が)どんな状態にあるのかも分からない。絵に描いた餅じゃ食えない」
(山口俊樹議員)
「旧計画が達成できなかったことを重く受け止めてほしい」
審議は4時間半におよびましたが、議員の理解は得られませんでした。
(宮崎県病院局 吉村久人局長)
「旧計画の反省や注目すべき注意点をしっかり踏まえて、今回の新しい計画で解決することによって(黒字を)達成すべく努力は続けていきたい」
委員会は、後日、河野知事も出席して再開されます。